小島慶子「マメな男、優しい男、親切な男」―男性も女性も、相手によって態度を変える人は要注意【令和女子のための新・教養】

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オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.12】ちょっと前に、ツイッターでジムじじいとポテトサラダじじいが話題になりました。作家の川上未映子さんがジムのエレベーターで遭遇したという高齢男性。その男性と川上さん、高齢女性が乗り込んだところ、「3階!」と偉そうに命令。川上さんが「自分で押せよ」と返したところ“壮絶に狼狽”した、というエピソードに13万以上もいいねがつき、似たような体験がたくさんリプライされました。ポテトサラダじじいは、惣菜売り場で居合わせた子連れ女性に「ポテトサラダくらい自分で作ったらどうだ」と言い放った高齢男性です。その光景を目撃したツイート主さん(おそらく女性)は、ショックで俯いている女性を励まそうと、目の前で子どもと一緒にポテトサラダを2パック買ったそう。こちらもすごい勢いでリツイートされ、新聞に取り上げられるほどの話題になりました。ジムじじいは、同乗者が男性だったら「3階!」って言ったかな。ポテサラじじいは惣菜売り場にいたのが子連れの男性だったら「自分で作ったらどうだ」と言ったでしょうか。言い返せないだろうと舐めてかかっているから、そんな横柄な態度をとるんですよね。私にも似たようなからまれ体験があります。くそう、実に腹立たしい。adいや、おじいさんだって孤独なんだ、だからつい語気が荒くなったんじゃないかと擁護する人も少数ながらいるようだけど、寂しいじいさんの八つ当たりや威張り散らしの標的にされる女性の身にもなってほしい。女性は男性のお世話を焼き、命令に従うべきだとされる。実際、職場でも補助的な役割が多いですよね。件(くだん)の高齢男性たちの言動は構造的な性差別や女性蔑視の表れ。だからあんなに大きな反響があったのですね。この困ったじじい(とあえて言う)たちは、時が経てばやがていなくなります。しかしサメの歯のように、世代交代しても次から次へと男尊女卑野郎が現れるのではたまりません。連鎖を断ち切るために何をすればいいでしょうか。ad1「気が利く人」と「親切な人」は違う当然ながら、職場や学校での性差別やジェンダーバイアスをなくすことが重要です。個人でできることもありますよ。女子力という言葉を使わない。男子ウケする気が利く女子をやるのをやめる。合コンでいそいそとサラダを取り分けない。男性のお母さん代わりをしない。ほんと男子ってバカよね、くすっ♡とか言って男性の身勝手な振る舞いを大目に見ない。そして嫌な時にははっきりNOと言う。うわー、これはモテなそうですね。いいんです、そんなあなたを素敵だと感じる人は、女性をお世話係だと思っていない人ですから。うっかり、未来のじじい予備軍をつかまずに済みます。でも、サラダを取り分けるというのは、思いやりでもあります。そう、それは間違っていません。目指すべきは気が利く女子ではなく、親切な人。気が利く女子は、女性は男性のお世話係という性別役割を強化してしまいます。つまりじじい予備軍を増長させてしまう。親切な人はただ、親切にするべき相手に親切であるだけ。助けが必要な人に声をかける。困っている人に手を貸す。対等な、助け合いの精神です。そして気をつけなくちゃいけないのは、“優しくてマメな男子”。マメな人が親切な人とは限らないのです。そのマメさはお世話係をゲットするためかもしれない。優しさは、女性を所有物だと思っているからかもしれない。恋人にだけ優しくて、職場の女性には無礼だったりセクハラしたりする人はいくらでもいます。弱い立場の見知らぬ女性にどのように接するかを見ないと、その男性の本質はわかりません。どんなに好条件でも、女性を下に見る男性は時代においていかれる座礁資産。男性も女性も、相手によって態度を変える人は要注意です。優しい男と気が利く女子のお似合いカップルは、40年後にジムじじいと鬱屈したおばあさんになっているかも。今後、運悪く命令じじいに出くわしたら、バシッと言い返せなくても、無視する、立ち去るなどしてNOを示しましょう。生意気な!と怒鳴られようと、スルーでOK。私たち女性は便利な使用人でも、みんなのママでもないのですから。SHOP小島慶子こじまけいこ・タレント、エッセイスト。東京大学大学院情報学環客員研究員。ふたりの男の子のママ。オーストラリアのパースに住み、日本と行き来しながらお仕事中。最新刊に『「もしかしてVERY失格!?」完結編 曼荼羅家族』(光文社)。【小島慶子の令和女子のための新・教養】記事一覧はコチラから!-クレジット-文/小島慶子 イラスト/MASAMI ※再構成 with online編集部ad1元のページを表示 ≫関連する記事小島慶子「夫? 主人? 新しい夫婦の関係」―自分は夫を主人と呼びたいか?考えてみて【令和女子のための新・教養】小島慶

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